バシー海峡横断 その2 受け流しの歌
島の風裏を出れば、ここは既にバシー海峡だった。
数㎞も漕がないうちに、波は頭を越えていた。
西からの大きなうねりに南からのうねりがぶつかっているのだろう。
ぶつかってくるうねりの方向が、一定ではない。
カヤックは、簡単に振られ、波上で横滑りを繰り返す。
時に、上から波が落ちてくる。
船体を波の方にあずけ、転覆を防ぐ。
漕ぐ力を、前漕ぎだけに使えない。
カヤックをコントロールする技量と波を抑えるパワーが試されていた。
しかし、長期戦を考えて、出来るだけ筋力を使わず、受け流すように漕ぐ。
スタートして、4時間。
順調だ。
時速10kmで航行していた。
黒潮が助けている。
強い前漕ぎをしなくとも、海流に乗っているのだ。
波も、翻弄される程ではない。
バリンタン海峡で、経験したものと変わりはない。
昨年はしんどかったけど、漕がないでも進むわ。
鼻歌交じり。
歌も冴える。
毎度、定番の歌に加え、今年からコブクロも参戦。
高音を出す練習を繰り返す。
低音は、問題ないが、いつも高音が出ない。
何度も繰り返すうちに、声が出ている事に気付く。
出なかった筈の音が、無理なく出ている。
なんでか、自分でもわからない。
分析する。
喉、鼻、姿勢、何が違うのか。
どうやら、今までは喉を使っていたようで
今は鼻を通して声をだしている。
試しに、いつも歌えない歌を声に出してみる。
「出るぞ!」
なんて事だ。
好きではないが、試しに続けて小田和正。
これは出ず。
調子に乗りすぎた。
しかし、嬉しい、やっほほ。
今回の遠征、一番の収穫となった。
自分は大波の中で何をしているだ。
われに帰っても、また歌った。
やっほほ。(´0ノ`*)


コメント
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huhuhu・・・
陽気な番頭が海を行く~♪
ほっほっほ(^^)♪
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気楽な時もあり、きついときもあり。
海は様々です。