リーフが砕けるような音が聞こえる。
ライトを照らしてみると、腰程度の波。
陸をライトで照らすと、砂利の浜が奥にあるように見える。
黒い波にタイミングをあわせて、リーフの中に入った。
肩まで波をかぶり、ずぶ濡れだ。
「おし、上陸できるぞ」
重いカヤックを引き上げる。
着替える前に、あまった水で、体を洗う。
このまま寝れば、服擦れした場所が必ず悪化してしまうからだ。
寒い、寒い。
乾いた服を急いで着る。
いっきに体が温まっていく。
今度は、腹が減ってきた。
火をおこしていられない。
カラヤン島でもらったパイナップルを食べよう。
果汁を頭に思い浮かべたら、唾が大量に出てきた。
包丁をだして、パインを切る。
中の芯まで食べたい。
丸々1つ食べられそうな気がする。
切った先から、頬張る。
甘い汁が、鼻に抜けていくようだ。
半分食べ終えた時点で、空腹は収まった。
事務局に連絡しないと、心配している筈だ。
「サブタン島に到着した。問題ないけど眠いからすぐ寝る。明日は一日停滞するよ、また明日連絡する」
テントを張ってすぐ眠りに落ちた。


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