フィリピン~台湾遠征 その13

リーフが砕けるような音が聞こえる。

ライトを照らしてみると、腰程度の波。

陸をライトで照らすと、砂利の浜が奥にあるように見える。

黒い波にタイミングをあわせて、リーフの中に入った。

肩まで波をかぶり、ずぶ濡れだ。

「おし、上陸できるぞ」

重いカヤックを引き上げる。

着替える前に、あまった水で、体を洗う。

このまま寝れば、服擦れした場所が必ず悪化してしまうからだ。

寒い、寒い。

乾いた服を急いで着る。

いっきに体が温まっていく。

今度は、腹が減ってきた。

火をおこしていられない。

カラヤン島でもらったパイナップルを食べよう。

果汁を頭に思い浮かべたら、唾が大量に出てきた。

包丁をだして、パインを切る。

中の芯まで食べたい。

丸々1つ食べられそうな気がする。

切った先から、頬張る。

甘い汁が、鼻に抜けていくようだ。

半分食べ終えた時点で、空腹は収まった。

事務局に連絡しないと、心配している筈だ。

「サブタン島に到着した。問題ないけど眠いからすぐ寝る。明日は一日停滞するよ、また明日連絡する」

テントを張ってすぐ眠りに落ちた。

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